2020年2月18日

【辛酸なめ子コラム】恋はつづくよどこまでも・天堂VS佐倉の籠絡テクニックバトルが熱い?

佐藤健さん、上白石萌音さんが出演する、今期ナンバーワン恋愛ドラマ「恋はつづくよどこまでも」。

お人好しで仕事に一生懸命な新米看護師・佐倉七瀬(上白石萌音)と超どSイケメン医師・天堂浬(佐藤健)の恋が描かれています。

今回TVマガでは「恋はつづくよどこまでも」を視聴中というコラムニストの辛酸なめ子さんに、独自の視点からふたりの恋を分析していただきました。

「天堂担」「これは治療だ」恋つづはキラーワード祭り

胸キュンシーンを連発していると話題のドラマ、「恋はつづくよどこまでも」。ドラマ放送後は、佐藤健さん演じるイケメン医師、天堂浬の殺し文句がツイッターのトレンドワードになるほど盛り上がっています。ちなみに2話は「おまえは『天堂担』だろ?」、4話は「これは治療だ」などのキラーワードが。

原作は円城寺マキ氏による漫画で、さすが少女漫画と思わせる、女子の妄想のツボを抑えた展開。上白石萌音演じる佐倉七瀬が、高校時代ひとめ惚れした医師、天堂を追って看護師になり、一緒の病院で働きはじめ、なんとか天堂にアプローチを試みながら、仕事もがんばるというストーリー。二人以外にも病院内では片思いなどが交錯し、複雑な関係になっています。

ピュアでがんばりやさん佐倉の異常な?モテっぷり

佐倉七瀬は、ピュアでがんばりやさんで、典型的なヒロインキャラです。雰囲気や笑顔や小柄さなど含めて、だんだんじわじわとかわいく思えてくるタイプ。タフでメイクもしっかりめの看護師さんの中で、彼女のような小動物キャラがいたら、逆に医師にモテそうです。天堂浬と良い感じになっているのに、もう一人のイケメン医師、来生晃一にも好かれているらしくて、さすがにズルいのでは……と思えてきます。

なぜ佐倉七瀬ばかりがモテるのか……。まず、天真爛漫さがあると思いますが、あとはやはりドジだったり弱いところが、人を助ける仕事をしている医師の庇護欲を刺激するのでしょう。

佐倉のケガは、ビッグダディを彷彿させる?

例えば3話では倒れて寝込んでいるところ、来生と天堂がお見舞いに来たり。4話ではストーカー騒動に見舞われた佐倉。ストーカーと対峙した天堂の上に資材の鉄パイプが落ちてくるところを、佐倉がかけよって身代わりにパイプで頭を打って流血。息も絶え絶えになりながら天堂に告白します。その後意識を失い、天堂を心配させますが、結局寝落ちで、ケガも軽傷だったことが判明。

この展開は、かつて『痛快!ビッグダディ』でダディが下血して深刻な病気かと思わせて、実は痔だった、という脱力感を思い起こさせました。話がそれましたが、とにかく佐倉は心配させるタイプで男性が放っておけません。ドジなところもかわいいです。

5話では、コロッケ作りをなぜか来生に手伝ってもらい、油がはねて火傷したのを診てもらうシーンもありました。わざわざ大きい声で「あっつ!」とか言うから……とつい、佐倉のかまってちゃんぶりに突っ込みを入れたくなってしまいました。

モテ医師・天堂&来生の狩猟本能をかきたてる

さらに、小柄な自分をほどよくアピールする動作も男心をつかんでいます。チョコチョコ走る感じとか、上目遣いとか、小さい体でいつも一生懸命さが出ています。天堂や来生はイケメン医師としてモテまくっていると思われます。女からどんどん寄ってきていて、食傷気味だったのかもしれません。そこへ、今までの女子力が高いタイプとは全然違う佐倉が現れて、狩猟本能を刺激されたのでしょう。

4話で「これは治療だ」と、ケガした佐倉に天堂がふいにキスする萌えシーンがありました。5話では、佐倉にとってはじめてのキスだったということが判明。今まで彼氏がいたことがない22歳の佐倉はおそらくバージンです。

そんなところも、二人のイケメン医師の狩猟欲をかきたてているのかもしれません。どちらが先に彼女と……と、競り合っているようです。そんなことより医療の技術を切磋琢磨してほしいですが……。

佐倉vs天堂 籠絡テクニックのバトルが開幕

佐倉を巡って男同士のバトルが水面下であるいっぽうで、佐倉と天堂も、無意識のうちにお互いの籠絡テクを競い合っているかのようです。ピュアさや一生懸命さ、そして弱さをかいま見せて男心を掴む佐倉に対し、天堂も次々と必殺テクを繰り出します。よく出てくるのは、頭ポンポンです。また、頬や顔に何気になく触れてドキっとさせる、という技も。Sキャラの天堂がやることで、効果も倍増します。

しかしその天堂も、流血してまで彼を救おうとした佐倉の熱意に陥落したのか、5話では「だったら付き合ってやる。彼氏になってやる」と、宣言。上からの告白ですが、彼の瞳には愛が宿っているようでした。

天堂の目の演技から、佐藤健の素を感じ取る

このドラマは、佐藤健さんの、目で物語る演技にも注目です。Sキャラを崩せない天堂は、常に無愛想で言葉少なく、一見近寄りがたいのですが、よく見ると佐倉の一挙一動や言葉に、瞳で反応しています。

顔は無表情を保とうとしていても、彼女の告白だったり、一生懸命な仕事ぶりに「かわいいな……」と目で語っていました。時おり、まぶしそうな目をしたり。もしかして佐藤健さんの素もそんな感じなのでは……と妄想が広がります。世の迷える女子は、好きな人の気持ちがわかりにくい時は、目の表情を見ると喜んでいるかイヤがっているかわかるかもしれません。

佐倉は実はやり手?まさかの策士疑惑も!

5話では、主任のナース、根岸茉莉子さんの息子が不整脈で入院してくるという展開でした。天堂と佐倉の浮ついた雰囲気を察知し、息子の治療は佐倉以外の看護師を付けてほしいと訴える根岸。心配するのも当然です。その後、佐倉の機転によって息子は救われて、謝っていました。

そんな彼女に対して、自分を外そうとしたのに「根岸さんに憧れてます!」「これからもいろいろ教えてください!」と頭を下げる佐倉は、女性上司ともうまくやっていけるタイプかもしれません。実は計算高いというか、かなりのやり手疑惑が。

そんな、実は策士かもしれない佐倉にすっかりハマった天堂は、みんなの前で彼女の頭に手を置き、「一緒に飯食います。俺の彼女だから」と宣言。また最後にキラーワードが発せられました。これからも佐倉と天堂の手練手管のせめぎ合いが楽しみです。

「恋はつづくよどこまでも」TVログのみんなの感想は?

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辛酸 なめ子

辛酸 なめ子

漫画家・コラムニスト 武蔵野美術大学短期大学部デザイン学科卒。雑誌連載、執筆活動の合間を縫ってテレビ出演も。