2019年11月28日

【辛酸なめ子コラム】おっさんずラブin the sky・春田を誘ってる?と思わせる成瀬の”魔性”ぶり

社会現象にもなったおっさんず同士のピュアな恋愛を描いたドラマ「おっさんずラブ」。

航空会社に舞台を移した新シリーズ「おっさんずラブ-in the sky-」の4話が11月23日に放送されました。

4話を視聴したコラムニストの辛酸なめ子さんは、盛り上がりすぎたカオスな卓球大会、小人になった武蔵、魔性すぎる成瀬に釘付けだったそう。その感想を詳しく語っていただきました。

おっさん同士の距離が近いとラブの予兆を感じる

前に宴会で、おじさんが食べきれない肉を友人のおじさんにあげたシーンを目にしました。おっさんずラブの予兆を感じましたが、現実の絵面だとなかなか萌えを感じるまでにはいきません。

やはり「おっさんずラブ-in the sky-」のように、雲の上という非現実的な舞台設定がないと、現実のGに引っぱられてしまうのです。そういった意味で航空会社を舞台にしたのは、よかったと素人ながら思います。ときどき出てくる飛行機の離陸シーンで、現実逃避感が高まります。

現実逃避といえば男子寮があんなにきれいなはずはない、とも思います。「テラスハウス」や「バチェラーハウス」でさえ現実はきたないという話なのに……。視聴者に夢を見させてくれるドラマです。

春田の上空が非常に混み合う”モテ”現象

4th FLIGHT「嫌いになれない私たち」の回ではさらに関係が複雑になっていました。前回で雨の中、春田創一(田中圭)が、副操縦士・成瀬竜(千葉雄大)を抱きしめているシーンを目撃し、ショックで傘を落とした整備士・四宮要(戸次重幸)。

春田のことが好きな女子、橘緋夏(佐津川愛美)に、思わず春田への思いを打ち明けてしまいます。さらに春日への思いを抑えきれない機長の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と、娘の橘緋夏との関係にも緊張感が……。

「コックピットより、春田の上空が非常に混み合っています」という機長のナレーションの通り、春田がひとりモテまくっています。

春田の無邪気すぎる言動!嫌いになれるわけないサ〜

四宮が餃子を作っているシーンで、彼の気持ちも知らずに肩にもたれたりしていましたが、そのような無邪気な言動がまじめな男子の心を刺激してやまないのでしょう。

「誰にでも優しいところ、その屈託のない笑顔が……嫌いになんかなれるわけないじゃないか!」と黒澤機長も述懐していました。それにしても乱れまくっていますが、航空会社のカラーであるピンクが、従業員を恋愛にかりたてるのかもしれません。

今回も要素は盛りだくさんで、まず、機内販売の売り上げを伸ばす、というミッションが課せられました。社内でモテモテの春田も機内販売の売り上げはゼロ……。

ちなみに現実のピーチエアラインでは番組オリジナルグッズを販売していて、こちらは売れてそうです。(ちなみに番組コラボの「OSSAN’S LOVE JET」も運行しているようですが、乱気流にまきこまれないか心配です。)

カオスすぎる黒澤杯卓球大会&小さいおじさんの出現

そして、寮では四宮の誕生日会が開かれました。招かれた機長がほとばしる思いを爆発させ、卓球をしながら春田への愛を叫びつつ、周りの恋敵への疑問をぶつけます。「どうしてそんなに自分を抑えられるのサー!!」「どうしてサー!!」「教えてサー!!」 卓球少女の「サー!」と機長の口癖をかけているのだと思いますが、カオス状態です。小さいおじさんの機長が出現したり、ときどき狙ったような演出がありますが、機長の恋心を重くしないためにも必要なのかもしれません。一歩間違えたらストーカーなので……。

液体漏れはメタファー?思わずエロを連想

さらに航空機のオイル漏れが発生、という緊急事態がありました。このドラマにおいて液体が漏れるというのは何かのメタファーかと思って、一抹のエロさを感じてしまいます。4話は波乱づくしの展開でした。

誘っている成瀬!?前方後円墳までもがエロ…

ところでこの中でとくに自分の思いを打ち明けていないのが、心を閉ざし気味の成瀬です。春田との突発的なキスシーンはあったものの、女性への当てつけという感じだったので真意はわからないままです。でも、細かい部分を見ると成瀬は春田以上に魔性系男子かもしれません。

機内販売について悩む春田に対し「グラタン15個お願いします」と声をかけたときの挑発的な表情。そのあと、何気なく飲みかけのドリンクを渡して間接キスしようとしていました。寮ではいつも萌え袖で……絶対誘っています。成瀬がよく読んでいる「前方後円墳」の本も何らかのメッセージでしょうか。前方後円墳の形もエロく見えてきてしまいます。そして春田に話しかけるとき「あなた」と言うのもドキドキします。春田に気があるのか、それとも人間関係をかき回したいだけなのか、今後の動向が注目されます。

烏丸との恋もなきにしもあらず!?

そんな成瀬が四宮にもたれて居眠りしているシーンを目撃してしまい、複雑な表情の春田。ディスパッチャーの鳥丸孫三郎にボディタッチなどして気をまぎらわせていました。荒俣宏先生似の鳥丸と恋が生まれたら……さらにマニアックな展開になりそうです。もう全員と何らかの関係を持つくらいしてもよいかもしれません。会社の連帯感も高まります。

「おっさんずラブ-in the sky-」TVログの口コミは?

 

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辛酸 なめ子

漫画家・コラムニスト 武蔵野美術大学短期大学部デザイン学科卒。雑誌連載、執筆活動の合間を縫ってテレビ出演も。
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